今回はダブルディグリー制度のある大学を7校紹介します。下記に示すのは長期留学に最適なカリキュラムが用意されている大学です。
(参考)【留学必須の大学・学部10選】
1)留学の種類
大学での長期海外留学は大きく2種類あり、交換留学と私費留学です。
まず交換留学は主に大学が主体となっている1年間の留学方式です。
また交換留学は、在籍する大学に留学先の海外大学の学費を負担してもらえたり、単位認定ができたりします。
そのため比較的低費用で休学せずとも留学できる場合が多いです。
そして私費留学は、自分でお金を払って留学する方式ですが、1年間で何百万もの留学費用がかかることが多いです。
また単位が認定される場合も多くはないため、一般的に大学を休学して留学する形になります。
しかし今回はダブルディグリー制度のある大学を紹介していきます。
2)ダブルディグリー制度のある大学・学部
ダブルディグリー制度は所定の要件を満たせば、卒業する際に日本の学位と留学先大学の学位両方を取得できるプログラムです。
①早稲田大学(私立)
留学期間は1 年、1.5 年、2 年と、プログラムによって異なります。
そして留学先の選択肢として北京大学、復旦大学、国立台湾大学、 シンガポール国立大学、アーラム・カレッジなどがあります。
そして参加希望者の語学力については特に厳格な審査が行われます。
しかしプログラムによって、対象学部・研究科や期間が異なります。
また学費は早稲田大学学費とダブルディグリー登録料150,000円を支払う必要があります。
(参考)早稲田大学留学パンフレット
②慶應義塾大学(私立)
慶應義塾大学では、世界トップレベルの大学とのダブルディグリー・プログラムを実施しています。
学部としては経済学部と商学部が対象となります。
学部 | 提携校 | 留学期間 | 定員枠 |
経済学部 | パリ政治学院(フランス・パリ) | 第1学年から2年間 | 10名程度 |
経済学部 | ボッコーニ大学(イタリア・ミラノ) | 3年次秋学期から1年間 | 4名 |
商学部 | エセック経済商科大学院大学(フランス) | 1年間と半年間のインターン | 5名 |
商学部 | 北京大学(中国) | 第3学年から2年間 | 5名 |
ちなみに経済学部のプログラムはすべて学部・修士5年プログラムです。
(参考)慶應義塾大学ダブル・ディグリープログラム(ESSEC)
③ 関西外国語大学(私立)
関西外国語大学のダブル・プログラムは学位留学とも呼ばれます。
そして留学2年間を含む4年半で関西外大と留学先大学の2つの学位取得をめざす留学です。
奨学金はフルスカラシップで、東京外国語大学に学費を払う代わりに留学先の学費が免除となります。
④立命館大学(私立)
立命館大学では、法学部、産業社会学部、国際関係学部、文学部、経済学部、経営学部、政策科学部、総合心理学部の1回生を対象に、2回生の8月中旬から約2年間のダブルディグリープログラムの参加者を若干名募集しています。
また学費は立命館大学への納付が免除される代わりに、1年間の授業料約66,860 USドル/その他渡航費、保険料、現地での生活費等を支払う必要があります。
そして立命館大学へは、留学中は特別在学料(年額1万円)と諸会費のみを支払いすればいいです。
しかし立命館大学からの奨学金(給付制)が240万円、成績によって留学先大学の授業料が3割減免されます。
⑤同志社大学(私立)
同志社大学は第3学年の秋学期から第5学年の春学期のダブルディグリープログラムの参加者を募集しています。
また詳細は学部ごとに異なるのでチェックしてみてください。
⑥明治大学(私立)
明治大学経営学部のデュアルディグリー・プログラムは,明治大学経営学部での2.5年間,ヴィクトリア大学グスタフソン・ビジネス学部での2.5年間,計5年間で経営学士と商学士の両方を取得できるプログラムです。
⑦横浜国立大学(国立)
横浜国立大学では横浜国立大学経済学部の1回生を対象に、ダブルディグリープログラムの参加者を募集しています。募集人数は2名です。
そして第2年次終了後、上海に渡航して華東師範大学の経済与管理学部に転入し、約2年半在学してそれぞれの卒業要件を満たせば両方の学位を取得して卒業できます。
また卒業までの期間全体の学費を横国に納入する代わりに留学先の大学への納入の必要はありません。
3)留学制度が充実している大学
①東京外国語大学(国立)
東京外国語大学では交換(提携)留学を実施しています。
そして例年前年の10月に公募、11~12月に選抜、1月に決定という流れです。
また休学することなく留学できるため4年間での大学卒業が可能です。
さらに学費は東京外国語大学に納入するため、低費用での留学が可能です。
加えて日本学生支援機構(JASSO)の奨学金を学内選考を経て給付されます。
学生の8割近くが卒業までに留学を、4割が2回以上の留学を経験しています。
そして交換留学では78ヶ国にわたる提携校に4〜10ヶ月留学できます。
ただし人数枠には限りがあるため、10月に選考が行われます。
ちなみに自分の専攻言語と異なる地域への留学も可能です。
(参考)東京外国語大学留学資料
②慶應義塾大学(私立)
慶應大学は340の大学と提携していて多くの慶應生が留学をしています。
また所属する学部に「留学」を申請し認定されると、留学中に修得した単位が 卒業・課程の修了に必要な単位として 認定されることがあります。
また慶應大学の奨学金に関しての情報はこちらからご覧ください。
(参考)慶應義塾大学留学のススメ
③東京大学(国立)
東京大学の交換留学は全学交換留学(USTEP)と呼ばれ、1学期~1年間協定校に留学するシステムです。
また学生は東京大学に授業料を納めれば、留学先での授業料は免除されます。
そして協定校で取得した単位が東京大学の単位として認定される可能性があります。
しかし認定の基準は所属する学部・研究科により、履修した科目によっては認定されない場合もあります。
他にも 東京大学には豊富な留学プログラムが様々あります。
(参考) 東京大学留学情報
④上智大学(私立)
上智の交換留学は世界約80カ国に300を超える交換留学協定校があります。
そして交換留学生として毎年350名以上の学生が海外で学んでいます。
また学費互換制度により、留学先の授業料は免除されます。
さらに留学先で取得した単位の認定制度もあり、4年間で卒業することも可能です。
(参考) 上智大学留学情報
⑤国際基督教大学(私立)
ICUは41ヶ国・100大学の提携大学に交換留学することができます。
また他にも41に及ぶ留学プログラムが用意されています。
そして在学中に留学を経験する学生は6割に上ります。
そのうち半分が奨学金を利用しています。
さらに1年留学をしても4年間で卒業できる場合もあります。
(参考)ICU留学情報
4)最後に
全体として国立大学の方が私立大学より交換留学にかかる費用が安いということがわかりますね。
またダブルディグリー制度のある大学が私立に多いことも判明しました。
これからもまるい餃子は受験生を応援していきます。
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