【現代文おすすめ参考書5選】現代文が伸びない高校生へ

今回は理系科目ばかりが得意だった筆者が共通テストで92点を取るまでに使用した現代文最強のおすすめ参考書を5つ紹介します。

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1)現代文の勉強の仕方

まず参考書を紹介する前に、現代文の勉強について言及していきます。

勘違いしている人も多いですが、現代文の問題の答えは全て問題文の中にあります。

文章は背景知識がわかっていると理解しやすく、全て読まずとも解ける場合もあります。

また現代文には物語文(小説)、随筆文、評論文、詩などの種類があります。

物語文

物語文は文学的文章であり、登場人物の心情変化などを問われます。

私も含め、物語文は理系受験生が苦手とする文章ですが、実際は論理が重要視されます。

例えば空色や時間帯、季節、トンネルなどの象徴的要素から登場人物の心情を追えます。

そのため「物語文は感受性がないと読めない」と言われることがありますが、実際に物語文読解に必要なのは観察眼と事前知識なのです。

評論文

評論文は説明的文章のことで客観的で明確なテーマや論点を焦点にしています。

近年は大学受験だけでなく高校受験でも出題の多い現代文の文章です。

数学的な論理的思考力が必要なので理系でも評論文を得点源とる受験生は多いです。

随筆文

随筆文は評論文と物語文の中間に位置する文章で、筆者の主張が含まれるのが特徴です。

また文章構成から内容に至るまで全てが筆者の主張を支えるためにはたらいているので、読解がしやすいです。

そのため随筆文が1番解きやすいという学生も多いでしょう。

詩は出題が時々ありますが、物語文を読解できれば詩の読解もできるので今回は省きます。

2)現代文おすすめ参考書5選

現代文キーワード読解(Z会)


現代文キーワード読解 頻出テーマ×必修語210×入試問題

これは受験生御用達のベストセラー現代文参考書なので知っている人も多いでしょう。

現代文を解く上で必要不可欠な知識を、たった1冊で習得することができます。

近年の入試問題を分析して精選された必修160語を収録しています。

そのため「現代文の単語帳」と考えてもらって構いません。

(使用時期)高校1年生春〜高校2年生冬

田村のやさしく語る現代文


田村のやさしく語る現代文/田村秀行

この参考書は文章にも共通する現代文の解き方を会話の調子で説明した解説書です。

会話の調子や白黒印刷を苦手な受験生もいますが是非一読することをお勧めします。

内容は文章に存在する助詞の働き、各接続詞の特徴・違い、指示語の追い方などです。

現代文読解の基本をすでに習得している方はスキップしていただいて構いません。

しかし自分の解き方が正解なのか分からない人は一読必須の参考書です。

(使用時期)高校1年生夏

入試現代文へのアクセス 発展編(河合)


入試現代文へのアクセス 発展編/荒川久志/菊川智子/立川芳雄

これは「基本編」「発展編」「完成編」の3冊構成の記述式問題集です。

入試で頻出の異なるテーマの問題が16題がそれぞれ収録されています。

また、現代文の偏差値が50以下の受験生は基本編から始めてもいいでしょう。

さらに使い方ですが問題はコピーして30分程度で解くようにしましょう。

そして解き終わったら解説を隅から隅まで読み込みます。

同じ文章を1度しか読まない受験生も多いですが、現代文の読解上達のコツは何回も同じ文章を読み込むことです。

すると全ての文章に共通する文章構成やキーワードなどの読解のコツが分かってきます。

(使用時期)高校1年生秋〜高校2年生春

入試現代文へのアクセス 完成編(河合)


入試現代文へのアクセス 完成編/荒川久志/菊川智子/立川芳雄

完成編は発展編が完璧になってから始めましょう。

完成編のいい点の1つとして「読解へのアクセス」「正解へのアクセス」「現代文のキーワード」というポイントが載っていて、基本事項を忘れないように学習を進められる点が挙げられます。

そして完成編を完璧にすれば、発展編と合わせて32のパターンを完全に習得できます。

「32」と聞くと少ないと思われるかもしれません。

しかし全てのコツを完璧に習得すればどんな問題にも太刀打ちできます。(実体験)

(使用時期)高校2年生春〜高校2年生秋

志望校の赤本(過去問)

最後にお勧めする参考書は自分の第1志望校の赤本です。

過去問ほど研究しがいのある参考書はありません。

それぞれの大学が出題する文章はその大学が欲しい受験生を選抜するために出されます。

そのため大学ごとに文章や問題の色や傾向があります。

さらに合格者最低点や受験者平均点から目標設定の目安になります。

そして入試現代文へのアクセスと同様に、何周も解いてください。

「解く」とは「問題を解く」ということではなく、「読解を深める」ということです。

物語文だったら「なぜその表現・文章がそこにあるのか」「登場人物の心情の変化がどのように文章に表現されているのですか」を意識してください。

説明文だったら「主張は?」「文章は構成されているのか」「指示語や接続詞はなぜそこにあるのか」を意識してみましょう。

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