今回は勉強の学習効率を最大化する休憩の最適解を導きます。
(関連)【偏差値58→76】努力型受験生の1日ルーティーン、【受験生の就寝時間】勉強のために睡眠時間って削っていいの?
1)休憩の効果
休憩には集中力とそれに伴う学習効果を高める効果があります。
人間の集中力は子供では45分、大人でも最大90分が限界だと言われています。
また60分間休みなしと45分間(休憩を挟みながら15分×3セット)勉強をした子供を比較した研究では、後者のほうが学習効果が高いことが分かりました。
つまり長時間の詰め込み式より休憩を挟む勉強の方が効率的に学力を向上させることができるのです。
2)休憩パターン
①ポモドーロ・テクニックを使う
ポモドーロ・テクニックは起業家で作家のフランチェスコ・シリロ氏が提唱した時間管理手法です。
内容は、25分集中して勉強→5分休憩→25分集中して勉強→…
と、25分間の作業と5分間の休憩を交互に繰り返すというものです。
そして4セットが終わったら、20~30分ほどの長めの休憩をとります。
時間は必ず勉強タイマーで計りましょう。
②実際の試験形式に合わせる【直前期】
1度でも実際の形式で演習を行ったら分かりますが、試験は想像以上に体力勝負です。
大学によっては全ての科目を1日の入試日程で設定しているところもあります。
受験本番では試験時間中集中力を維持し続ける必要があります。
普段の勉強から本番のタイムスケジュールに慣れていなければ、実際の試験で最高のパフォーマンスを発揮することは不可能です。
試験中最後まで集中して問題を解き続けられるように受験前から慣らしておきましょう。
3)休憩の過ごし方
①仮眠をする
勉強の休憩時間の過ごし方で最もおすすめなのは仮眠を取ることです。
仮眠が脳に与える影響としては、眠気がとれる、疲労感がとれる、頭がすっきりすることが実験によって明らかになっています。
覚醒を維持するアルファ波量も寝ることで増え、仮眠によって記憶力のアップも期待できる。
しかし寝る前にアラームを設定するのを忘れないでくださいね。
自習室や図書館でアラームが鳴らせない場合は、イヤホンをさしてアラーム設定をしておくか、振動モードにしておきます。
②目を閉じる
脳が常に処理し続けている膨大な情報の約8割は、視覚から得ているものです。
そのため、目を閉じて視覚情報を遮断するだけで、かなり脳が休まります。
目を閉じると睡眠時の約70~80%の休息効果があるとされています。
5分間ほど目を閉じているだけでも脳は情報整理がされ、脳波はリラックス状態であるシータ波状態になります。
この際に耳栓やアイマスクを利用するとさらに脳を休めることができます。
③歩く
歩くと、私たちの脳内では、セロトニンという物質が分泌されます。
このセロトニンは、人のストレスを和らげる効果があるものです。
歩くと脳が活性化されるので、ウォーキングは仕事の生産性を向上させる効果も期待できます。
3)まとめ
・勉強中の休憩の取り方は基本的にポモドーロ・テクニック(25分勉強→5分休憩→…)を使う。
・ただし直前期は実際の試験形式に合わせて休憩時間を取る。
・休憩の仕方は「仮眠・目を閉じる・歩く」が基本!
コメント