高校入試の内申ってどういう仕組み?オール5はどうやって取るの?内申は何に使えるの?
この記事では、内申完全攻略のために内申について掘り下げていきます。
1)高校入試の内申とは
内申は通知表や調査書とも呼ばれ、中学校3年間または3学年次の成績を各教科5段階で評価したものです。
主要5教科 | 国語 | 数学 | 英語 | 理科 | 社会 |
実技4教科 | 音楽 | 美術 | 保健体育 | 技術・家庭 |
主要5教科+実技4教科=9教科を評価されるため、
素内申は5×9教科=45点満点
都道府県によって異なる実技4教科の評価に配慮する必要があります。
例)東京都で使用される換算内申は5×主要5教科+5×実技4教科×2=65点満点
です。
内申に使用される学年は都道府県によって異なります。
以下に示してみました。
これを見ると首都圏でも住んでいる地域によって内申に使用される学年は違いますね。
例)東京都立高校入試の仕組みhttps://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/high_school/exam/files/pamphlet2024_japanese/10.pdf
2)高校入試における内申の重要度
高校受験は中学受験や大学受験と異なり、一般入試でも内申が選抜基準に含まれていることが多いです。
では、内申が重要である場合とそうでない場合について説明していきましょう。
私立高校
基本的に私立高校の一般入試はほとんどの場合、内申は関係ありません。
ですので内申が取りにくい学生は私立一本で受験を進めていくのも大切な受験戦略です。
ただし、併願優遇制度のある私立高校では内申が高いと合格確定をいただける場合があります。(試験の有無は高校による)
これらののある私立高校は上位の公立高校受験生の滑り止め校として機能しています。(内申の基準は40以上が多い)
併願優遇制度とは?
併願優遇とは、私立高校が内申によって合格する可能性を高めてくれる代わりに、第一志望の高校に落ちた場合はその私立高校に入学するという約束する受験制度です。
ただし、勘違いされている方も多いですが
併願優遇制度は学校推薦とは異なるため辞退は可能です。
公立高校
公立高校は基本的に内申が選抜に影響します。高校受験に内申が重要であるというイメージはこれによるものですね。
内申の重要度は上位校ほど低く、中堅校ほど高い傾向があります。
それは上位校ほど学力試験の比重が高くなるからです。
都立高校受験の仕組みについては以下の記事で説明しています。
【保存版】都立高校受験の仕組みって分かりにくい?これで大丈夫
国立大学附属高校
国立大学附属高校を受験する受験生は多くはありませんが説明させていただきますね。
国立大学附属高校は高校ごとに入試制度が様々ですので注意深く各校を調べる必要があります。
というのも、内申が必要な高校と全く必要でない高校があるからです。
しかし、内申が必要な高校でも公立高校ほど重要度は高くない場合がほとんどです。
それは公立高校よりも学力試験の比重が重いからです。
以上を踏まえると以下のようになります。
内申の重要度 | 高 | 中 | 低 |
公立高校(上位校以外) 併願優遇制度のある私立高校(上位校の滑り止め校) | 公立高校(上位校) 国立大学附属高校(筑附、学芸) | 国立大学附属高校(お茶女、筑駒) ほとんどの私立高校 |
もっと簡単なイメージだと
内申の重要度が高い順に公立高校→国立附属高校→私立高校
という感じです。
3)内申でオール5を取るコツ
かつては相対評価だった内申も現在では絶対評価です!
だから同じ中学校同級生が優秀でもそうでなくても自分の内申には影響がないので気に止む必要はありません!(中学校間での内申の付け方は異なりますが)
高い内申を取るには踏まえる必要のあるポイントが4つあります。
①定期テスト
②提出物
③授業態度
④その他
①定期テスト
定期テストは高い内申点を獲得する上で最も重要です。
上記にも述べたとおり、現在では絶対評価が基本です。それが最も反映されているのもこのポイントです。
絶対評価の基準自体は中学校ごとに異なりますが、基本的に定期テストの結果そのもので内申が決まると考えて良いです。
例)定期テスト
90点以上 | 80点以上 | 40点以上 | 20点以上 | それ以下 |
5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
しかし、いくら定期テストの結果が良くても提出物が全く提出されていなかったり無断欠席が多かったりすれば内申は下がります。
また、実技4教科に限っては定期テスト以外に実技テストや作品評価が含まれることが多いため注意が必要です。
②提出物
各教科で出される宿題や課題、作品の提出がきちんとできていれば大丈夫です。
提出物の評価軸は主に減点のために使用されます。
③授業態度
授業態度は主に出席状態が反映されます。
日頃から無断欠席や遅刻を減らす努力をすれば大丈夫です。
こちらも主に減点のために使用されます。
④その他
中学校の内申には先生と仲良いかが影響すると言われることが多いですが、実際はほとんど影響しません。
確かに美術や技術・家庭などの実技教科は先生の主観によるところが主要5教科より大きいです。
しかし、先生に悪い印象さえ抱かせなければ内申に影響する心配はないと思います。
なぜなら中学校側には先生の主観だけで決められような評価軸は少なく、実際は基準が細かく定められているからです。
最後に
受験の道のりは、多くの挑戦と成長の機会に満ちています。今後も受験生の皆さんを応援していきます!
まとめて欲しい学校情報などがありましたらコメントくださいね。
通っていた学生のリアルな声を反映した具体的なサイトにしていきます。
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